八戸店の嶋守です。
先日スタッフと共に青森市内にあるメーカーさんのショールームを見学してきましたのでご紹介します。
①TOTO青森ショールーム
入店してすぐの広々とした空間に気持ちが和らぎます。リラックスして商品を見れるような予感。
解放感って大事だなぁと感じます。
入口すぐ右手に広がるダイニング・キッチンをイメージした空間。スッキリ清潔感があって気持ちが高まりますね。
TOTOさんのショールームで一番気になったのが、こちらのキッチン。
最近めっきり減ってきたエル型・コの字型のキッチンの展示。
現在は、直線的な対面式キッチンが主流。エル型が流行したのは30年前ぐらいでしょうか。
奥様が一人で籠って煮炊きするシーンから、子供たち、家族、仲間でワイワイキッチンを囲むシーンにトレンドが移行している現在ではアイランド型のキッチンをドカンと設置するスタイルが流行。
キッチンという区切りを捨てて、リビングの中にキッチンとダイニングを組み込むという発想が今現在は人気があります。
つまりは開放型のキッチンプランが人気となっています。
対してこちらは密閉型、ブース型と呼ばれるタイプ。個人の作業効率に特化したプランです。
実は、これはこれで、とっても使いやすいんですよね。
このスペースに立って、軽快に調理や片付けしている未来の自分をイメージしてしまうと
キッチンリフォームしたいという衝動に突き動かされてしまうかもしれません。
6年ほど前まで、A型と呼ばれるコーナーの角度を少し緩くしたモノがTOTOさんにありまして、ドルフィン八戸店の展示にも採用していました。当時目新しかった北欧風にデザインしてお見せしていたのですが、メチャクチャ人気ありました。
展示1年後にいきなり廃番になって、あまりのショックにそれ以来このタイプは展示していません(笑)
↓こちらが当時ドルフィン八戸店オープン時に設置したA型キッチン。今はありませんが素敵でしょ??
TOTOさんといえば、トイレ。そんなイメージを強くお持ちの方も多いと思います。
さすが、トイレの展示には力が入っていますね。
このように、実際のトイレ空間のサイズで装飾してトイレ空間を展示する方法は、ドルフィン八戸店が全国初だったと自負しています。今では主流になりましたね。
私含めた業界人が持つTOTOさんに持っているイメージは、トイレとお風呂が強いということ。
実はお風呂のシェアがとても高く、常に業界をリードする発明を続けきたのがTOTOさんなんです。
今では当たり前となった、「冷めない浴槽」「水はけのよい床」「冷っとしない床」これらはTOTOさんが世に送り出したアイデアなんです。
②リクシル青森ショールーム
続いてお邪魔したのはリクシルさんのショールーム。
とにかくゴージャス&ゴージャス!
まるで高級ホテルのエントランスのような空間が続きます。
訪れるお客様の気持ちもさぞかし高揚することでしょう。
立派な館内に圧倒されてしまいますが、実は細かい配慮や工夫・アイデアが盛り込まれていて、とても感心しました。
まずはこちら。
これは何かといいますと、リクシルさんのオペレーターとオンラインで接続してお客様のプランニングのお手伝いをするというもの。
ショールームにスタッフさんがいらっしゃいますが、混みあって対応できないケースも出てきます。
そんな時には本部で待機していてるオペレーターさんと繋いで打合せが出来るというわけです。
予約制となっているようですので、急な対応は無理かもしれません。
正直なところ、稼働率に疑問がありましたが、想像以上に活用されていてびっくり。
首都圏では月に50~100件近い利用があり、青森でも少しづつ浸透して20件/月程度ご利用があるそうです。
細心技術を取り入れていて、とても素晴らしいです。
昔は大工さんにお任せで、住んでみるまで水回りに何がつくのか分からないという時代がありましたが、
最近はお客様が細部までこだわってモノ選びする時代。
このようにメーカーさんと直接打合せして仕様を煮詰めるというのは時代のニーズに合ってると感じます。
正直なことを言ってしまうと、私たち業者側は複数のメーカー品を扱っている都合上、一つのメーカーさんの商品を突き詰めて理解するのは難しく、どうしても理解度の高い定番アイテムをお勧めしがちです。その結果、実はお客様のニーズに合致したより良い商品提案が出来ていない可能性がありますので、お客様の満足度の向上に繋がると感じました。
とても、細かい工夫ですが
これはナイスアイデア&素晴らしい配慮。
展示している商品のプランニング詳細を印刷して用意してあり、自由に持ち帰ることができます。
これ、以外とありそうで無いサービス。
あまり他で見たことがありません。
ライバルに情報が流れる懸念もある中で、お客様の為を最優先に考えてのこの配慮は素晴らしいと感じました。
早速真似させて頂きます(笑)
リクシルさんのショールームでひときわ目を引くのが、この巨大サイネージ。
こちらは画面をタッチしてお客様自ら簡単にプランニングシミュレーション出来て、さらにその結果を印刷して持ち帰れるというもの。
正直に言います。とても正直な感想として
(スマホか自宅のパソコんで良いんじゃない?)
と思っていました。
でも、それは大間違いでした。
スタッフさんにデモして頂いてみたところ
想像の20倍ぐらい良かったです。
特に玄関ドアはサイズが大きい商品。
スマホやパソコン画面では色味のイメージはつきますが、大きさによる感覚的なイメージが湧きにくい。
それが、このサイズで見ると
リアリティが20倍アップ!!!(私比)
マイナスの思い込みをしていたことを反省しました。すごく良いです。
キッチンやお風呂も実物大とまではいかないまでも、大きな商品なので大画面のほうがより、具体的にリアルに想像出来ると思います。おススメです。ぜひ触ってみてください。
内蔵しているアプリはかなり親切設計で、誰でも簡単に操作できます。目から鱗が何枚もはがれ落ちました。
業者目線になりますが、このようなブースがあるのも良いですね。リフォーム店が自社イベントでショールームを活用しやすい配慮がなされています。いろいろな業者さんの企画を通してリクシルさんの商品が目に触れる機会が増えるのはとても良いと思ます。
③panasonic青森ショールーム
中層ビルの一階にあるショールーム。
ビル内のテナント感が逆に都会的な雰囲気を醸し出します。
Panasonicさんはとにかくレイアウトが絶妙
都市部のビル内にショールームを構えることが多く、制限のある建物内で効率よく展示することに長けています。
他メーカーさんは郊外に専用の建物を建設して広く展開している中、panasonicさんはビル内店舗にこだわっているような気がします。
だからといって物足りない感じはなく、前述したとおり、なんだか都会的なイメージ。
なんといっても、トータルコーディネートが抜群。
それもそのはず、他の水回りメーカーと決定的に違うのはpanasonicさんは総合メーカーであるということ。
非常に多くの品種品目を取り扱っているメーカーさんなんです。
比較対象としてリクシルさんも水回りに加えて内装建材・外装材・サッシ・エクステリアと幅広く取り扱ってるのですが、どちらかというと窓を中心としたアルミ系商材などの外回りが揃っているメーカーさん。
Panasonicさんはとにかく「家の中」に特化しています。
水回り、内装建材(ドアや床など)に加えて、
照明
電化製品
これらの存在感が、実はとっても大きいです。
この電気商材が脇を固めることで、一気に展示ブースが「現実味」「リアリティ」を帯びているように思います。
手狭なはずなのに、物足りなさを感じさせないレイアウトは流石です。
さらに、もう一点panasonicさんはすごい手法を取り入りていると勝手に思っているのですが、違っていたら恥ずかしいので書きません(笑)
今度ドルフィン八戸店でもその手法を取り入れてレイアウトを変更しようと計画しています。
このような、体験ゾーンで効果確認できるのもメーカーさんのショールームの見どころの一つ。
こちらはpanasonicさんの一押しの「スゴピカ」という素材の体験コーナー。
有機ガラス系新素材と銘打って、かれこれ7~8年前に登場したと思うのですが、これがホントに効果ありの商品。
最初はトイレ器機であるアラウーノでデビューした素材ですが
ホントに水垢に強いことが実績として証明され、その後水垢に悩みやすいシステムバスの蛇口や浴槽、カウンターなどに搭載。
これまたお客様から効果の実感と高評価を得られたことで、積極的にブランディングして展開されているのがこの
「スゴピカ」素材
これはホントに効果があるので、地下水脈系の水道水エリアのお客様はぜひとも採用検討されたら宜しいかと思います。
実は水道水には「川の水」と「地下水」の2パターンありまして、川の水=軟水。地下の水=硬水。という傾向。
市販されている飲料用の「なんちゃらの水」も、軟水か硬水かで飲み口に違いがあります。
飲む人によって好みがわかれるところですが、
飲んでおいしい硬水が、水回りには実は強敵。水垢がつきやすいというデメリットがあるんです。
その解決策の一つが「スゴピカ」素材というわけです。
④タカラスタンダード青森ショールーム
ザ・ショールーム。
ショールーム・オブザ・ショールーム。
以前から郊外に大きな建物を建造して拠点にする手法をとりいれて、現在もその系譜を脈々と受け継いでいるタカラスタンダードさん。最近は郊外に限らず市街地に積極的に店舗を構えている印象。
とにかくショールームとしてのノウハウは随一。
なぜにそんなにノウハウをお持ちかと言うと、他メーカーさんはどちらかというと、新築・リフォーム業者がお客様同伴で来場して商品選定、仕様決めする役割が強かったと思うのですが(以前の傾向として)、タカラスタンダードさんは古くから一般ユーザーに直接訴えかけることに主眼を置いてという展開されていたように思います。
その経験値の蓄積が一歩リードしているのではないかと感じます。
率直な感想として、とにかく疲れない。なぜだろう?不思議に思いながら館内を一回り。今回は最後の訪問で体力的には一番堪えるはずなのに、なぜか疲れない。その秘密は・・・・・・・
疲労感を感じず、元気に見て回れる秘密はきっと
キンキンに明るいから! かな(想像)と
もともと光を反射する素材であるホーロー扉を多数飾っていること。大きなショウウィンドウで外の明かりも入ってくること。広々とした館内。それらの効果があいまって、とにかく明るくてその結果
清々しい
心なしか空気がうまい(笑)それはきっと気のせいですが、どいういう訳か疲れないんですよね。不思議です。
こういった小物使いもお上手ですね。リアリティを感じることに一役かってます。
というわけで、青森ショールーム見学レポートでした。
今回時間の都合でお邪魔できなかったクリナップさんごめんなさい!!!
ちょっと申し訳ないので、半年前にはなりますが盛岡ショールーム見学した時の画像を活用して紹介させて頂きます。
⑤特別編 クリナップ盛岡ショールーム
その節はお世話になりました(笑)
クリナップさんといえば、なんといってもキッチン。システムキッチンを生み出したのはクリナップさん。
日本で最初のシステムキッチンはクリナップさんというのは有名な話。
それまではキッチンはパーツを寄せ集めてつくる台所、もしくは分離式。
現在のようにひとまとまりになったキッチンはクリナップさんの発明品なんです。
戦後の日本経済の発展の為にと、アイデアやネーミングを独占せずに解放したとお聞きしています。
盛岡のクリナップさんのショールームにお邪魔して感じたのは、とにかく広い! 天井が高い!
そしてなんといっても、クリナップさんの最大の特徴は
接客の素晴らしさ。
もちろん他メーカーさんも丁寧で素晴らしいのですが、クリナップさんの場合は一味違って感じます。
それは、まるで旧年来の付き合いかのような安心感。あれ?僕たち知り合いだったっけ?もしかして親戚?と錯覚してしまうぐらいの安心感。とても心地よいです。人情味のある雰囲気にファンも多いのではないかと感じます。